Park
技術は、
遊びの良き伴侶になる。
昼下がりの街の公園に、子供が数人自転車を飛ばしてやってくる。 籠いっぱいにおもちゃを持って来て、それでいてブランコを漕いだりする。 親はやや遅れて到着して、子供の絵や砂の山を見守り、時に審判や鬼になったりする。
こんな光景が、技術の手で大幅に塗り替えられるとは思わない。 技術は、個々の遊びに課された制限や限界を越えるために、さりげなく手を添えるようになるのではないか。
スマートボール
ボール遊びは、多くの公園で禁止/制限されている現状がある。 ボールがぶつかり人に危害を与えたり、避ける、追いかけるなどの行為が元で二次的な事故が起きる危険性があるからである。
では、緊急時に減速して、地面に落ちた後はあまり転がらないようなボールがあったらどうであろうか? 我々は試みとして、パラシュート状の布が飛び出して減速するようなボールの製作を行った。
MR砂場
砂場は、遊び方が定まっておらず、従って子供は自らが遊び方を作っていく。 この自由度が砂場の魅力といえよう。 現在では、砂場での遊びは創造性向上などの点で教育的な価値があることが指摘されている。
さて現在、 Mixed Reality という技術が現在盛んに研究されている。 この技術は、現実とバーチャルの世界が入り混じった世界を提供する。 これは、砂場の持つ遊びの自由度をそのままに、遊びの可能性だけを大幅に拡張する可能性を秘めているのではないか。
我々は試みとして、 Microsoft Hololens という機器を用いて、砂の団子などを認識して野菜やキャラクターに見えるように画像を投影する技術の開発をおこなった。